圧迫面接は求職者も企業自身も傷つけるものだってことにどうか気付いてほしい

圧迫面接

面接は企業と求職者とのコミュニケーションの場です。

企業側は目の前にいる人が優秀で、給料を払う価値があるかどうかを見極めようとします。求職者も自分自身を売り込む中で、この企業に自分が働く価値があるのかどうかを考えています。

本来は対等であるはずの就職活動ですが、企業が人を採用するという特性上、どうしても企業の方が上の立場になりがちです

その最たるものが圧迫面接と言われるものではないでしょうか。嫌な響きですね。

私は採用担当者として面接も行いますが、絶対に圧迫面接はしません。ですが、求職者側として就活をしていたときには何回か圧迫面接を経験しました。

まぁ、一般的には「ストレス耐性を見ている」だとか「臨機応変さを見ている」「実際の仕事もこんな感じなんだから」みたいなことが言われています。

これらがもっともな理由に見えますか?この理由を知って圧迫面接がポジティブに捉えることができますか?

この質問に「NO」と答えてくれたそこのあなた、ありがとうございます!

今回は圧迫面接の不要さ、そしてもしも圧迫面接に当たってしまった場合について書いていきます。

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こんな圧迫面接がある

どんな正当な理由があろうと、理屈では納得できようと絶対に圧迫面接は体験したくありませんね。

それでも、程度の差こそあれ圧迫面接がなくなる気配はありません。私自身の経験はもちろん、知り合いからも聞いた圧迫面接をいくつか紹介していきたいと思います。

①とある大学職員採用の物語

一社目のメディア系の会社を退職して一ヶ月…都内にある大学職員の募集が出ていたので応募しました。

書類選考、筆記試験を経て面接…それを通過して最終面接です。名前を呼ばれていざ面接会場に入ると、理事長はじめ、学長やそれぞれの学部長など幹部が勢揃いでした。10人ほどでしょうか。

ガッツリと背もたれに寄りかかり、足を組んだ理事長が面接のはじめに言った一言は「短期間で勤め先辞めるなんて社会を舐めているとしか思えないんだけど」でした(笑)

まぁ半年で退職していますから、そんなことを言われるのは想定内なんですが、その後は私がなにか言うごとにため息をつき「君はうちじゃ役に立たないよ」などなど面白いくらいにネガティブ発言のオンパレードな面接でした。

最初の面接ではかなり友好的な雰囲気だったのに、最終面接になるとガラリと変わっていました。そういうこともあるんですねえ…。

②意識高い系女子の面接官

お次はとある大手企業です。東証一部にも上場しているような、誰もが知っているような企業でした。

面接官は女性2人に、男性が1人でした。志望動機や自己PRといったお決まりのパターンを経て女性Aが「あなたのスキルがうちの会社に役に立つと本当に思ってる?」と私に問いかけてきました。

そこですかさず女性Bが「今回、弊社はもっと上を目指したいと考えて採用活動をしているの。あなたがその力になれるとは到底思えないんだけど、そのへんはどう?」と聞いてきます。

「上を目指す」という「上」とは具体的に何なのか、面接官の考える「役立つスキル」とは一体何か、というところを質問して、返答をふまえて話しましたが、面接官は納得いかない顔つきだったのを鮮明に覚えています。

男性の面接官はほぼ一言も発していませんでした。新人さんだったのかな…?

③やる気のな〜い面接官たち

某映像制作会社です。結構有名な作品を制作しています。書類選考、筆記試験、一次面接を通過しての二次面接でした。

面接官は男性4人なのですが、そのうちの3人が靴を脱いで靴下のまま…しかも質問して、私が答えている間にほぼ全員があくびし放題…

まぁ一日中面接をして疲れているのはわかりますが、そんな情けない一面を見せなくてもいいだろうに…おじさま方の醜態を見ました。

こちらが言ったこともあまり聞いていないようで、「今なんて言ったの?」「ごめんあなたの名前は○○さんだよね?(違う)」なんて一コマもありました。

このときは私を含めて3人の集団面接だったのですが、私以外の2人は「すごい良い会社だった!絶対に内定もらいたい!!」みたいなことを面接の終わりに言っていました。

価値観というのは本当に人によって違うものですね……。

番外編:間違えて面接の連絡をする担当者

これは圧迫面接ではないんですが、求職者を見下している企業という意味で紹介します。

説明しにくい企業ではあるんですが、輸入であったり倉庫業であったりを営んでいる会社です。私が応募したのはここの営業職でした。

「面接日程のご連絡ありがとうございます。それでは○月○日○○時開始でお願いいたします。」

応募した2日後にその企業からこんな連絡が来ました。書類合格の連絡も来ていないのに突然の面接日程確定のお知らせ…。

疑問に思って返信をしました。「いただいたご連絡は私に宛てたものでお間違いないでしょうか?」

「貴殿の書類を慎重に検討いたしました結果誠に残念ながら期待に添えない結果となりました…」返信をした後に返ってきたメールがこれです。

自分が求職者を間違えて連絡しているにも関わらず、それに対する謝罪もなしにテンプレートのお祈りメールで済ませる採用担当者です。

ちなみに、その数週間後に同じ企業から「まだ就職活動しているようであれば面接しませんか?」的な連絡が届きました。うーん…舐めてますね(笑)

圧迫面接はどう考えても不要

どう考えても圧迫面接は必要ありません。断言できます。もっともらしい理由をつけて圧迫面接を行っている企業もありますが、自分たちの評価を下げているだけだということに気付くべきです。

もちろん企業側もそこを承知で行っている場合もあります。そのリスクを認識してなお、あなたに興味があるからこそ圧迫面接をするという話もありますね。

内定に近いからこそ、ストレス耐性やとっさの反応を見ているといいますが、それらを面接で測る意味がそもそもないと思っています。

ストレス耐性も臨機応変さもあると思ってはいけない

なぜ面接でストレス耐性やとっさの判断、臨機応変さを見極めなくてはいけないのでしょう?

業種・職種問わず、あらゆる仕事にはプレッシャーがつきまといます。それに、取引先や下請け業者、簡単なところでもヤマトや佐川といった配送業者など外部の人間と関わらない仕事はありません

プレッシャーを受けながらも結果を出すためにはストレスへの耐性が必要ですし、外部の人間とスムーズにやりとりをするためにはある程度の臨機応変さが必要です。

ですが、これらは経験の中で身に付けていくものだと思っています。先輩や上司を見ながら、自分も同じような経験をしていく中で「こんなときはこうすればいい」「あんなときはああすればいい」というデータが蓄積していきます。

そのデータを基に臨機応変さというのはその人に定着していきますし、そうやって少しずつ結果を残していく中でプレッシャーとのうまい付き合い方も見つけることができます。

社会人としての業務を遂行する中で身に付けていくべきものを、最初からあるものだと期待しすぎてはいけませんよね。だから、ストレス耐性や臨機応変さを測る意味での圧迫面接は不要なんです。

それは、自分たちが社員を育てる能力に欠如していることを露呈しているだけなんですね。

中途採用で管理職を獲りたい場合には圧迫面接をしてもいいかもしれません。はじめから管理職として採用されるには必要なものですからね。ですが、新卒採用で圧迫面接をする意味は皆無です。

結局企業は求職者を見下しているんだろ?

本当にストレス耐性などを測っている場合もあるかもしれませんが、私は結構な割合で求職者を舐めている企業が圧迫面接を行っていると思います。

年功序列が染み付いているのか、自分の能力を過信しているのか、単にやる気がないだけなのか…理由は企業によって様々ですが、求職者を舐めているということは変わりません。

企業は「採用する側」で求職者は「自分を買ってもらう側」である以上、多少の立場の差は仕方がないことだとは思いますが、現状はその差はもう埋まっています。

充実した待遇と福利厚生で優秀な人財を抱え込む大企業があり、優秀な人財であれば学生であっても容易に起業もできてしまう世の中、企業に属していなくても自分の腕ひとつで稼ぐことだって可能です。多様な働き方が当たり前になっている中で、優秀な人財が市場にいることは珍しくなってきました

そんな中でいつまでも圧迫面接なんかしていては、人財の確保なんてできません。本当に!

企業も求職者も対等な立場として、お互いがお互いを見極める場として面接があるんです。求職者が自己PRをするならば、企業側だって良い会社であることを売り込まなくてはいけません。

そう思っていればおのずと面接に臨む姿勢は変わってきますよね?

さいごに:圧迫面接に遭遇したらどうすれば?

世の中から圧迫面接がなくなることはないでしょう。もしかしたら、圧迫面接をしていると気付いていない企業だってあるかもしれません。

なので、就職活動をしている中で圧迫面接に出逢う確率はゼロではないんです。

では、圧迫面接が目の前で繰り広げられた場合、一体どうすればいいんでしょう?

私は、今までの経験から、2つの勇気が試される時だと考えています。

①暴言を吐いて、その場から立ち去る勇気

これがやりたくて、でもできない人もいると思います。でも、これって実は社会人になってからも意外と重要なものだったりするんです。

その前までどれだけ蜜に仕事をしてきたとしても、いくら自分が下請け業者だとしても、仕事を断る勇気というのは必ず必要なんですね

これまで取引があるのをいいことにぬるま湯につかったような仕事をしている、以前に依頼したことがあるからといって「御社のこと一番わかっているのうちですから」という態度で努力しようとしないような取引先はすぐさま切ります。

もちろん、感情が優先ではありません。利益をある程度考えた上で結論は出しますが、そういった場面は必ずやってきます。

面接でも同じことなんですね。自分の就職活動の状況、目の前の企業の志望度などを考えた上で「捨ててもいい」と思ったときにはスッとその場から立ち去りましょう。

②それでも歯を食いしばって、食らいつく勇気

これは当然ながら社会人になっても必要なことだと言われています。私はそうだとは思いませんが、よく周りから「根性がない」と言われるのでそのせいでしょう(笑)

圧迫面接を受けてもなお、その企業からの内定がほしいのであれば、耐えるという選択肢が出てきます。ストレス耐性、臨機応変さを見せつけることで相手を納得させてあげましょう。

ポイントは、面接官に指摘されたことを否定するのではなくいったん認めた上でそれを解消するために努力する姿勢を見せることです。

長ったらしくて何を言っているのかわかりませんね。

面接官「あなたのスキルがうちの役に立つとは思えないんだけど」

求職者「おっしゃるとおりかもしれません。ですが、私自身これまで新規開拓営業をけいけんしておりますので、御社の業務にはすぐに慣れることができると考えております。その中で自分に足りないものを見つけ、勉強していきたいと思います。」

こんな感じでしょうか。指摘されたことはいったん受け止めます。その上で面接官が懸念していることを、努力なりなんなりで「キチンと解決します」と言い切りましょう

どれだけ突き放されても、食らいついていきましょう!

私は、本音としては①を選ぶ人が増えてほしいと思います。圧迫面接は双方にメリットのないもので、早く絶滅してほしいと考えているからです。

ですが、どうしてもその企業から内定が欲しくて、意地でも逃げ出せない人もいるかと思います。そんな人は上記を参考にしてみて下さい。学生や若手で上記のように「受け止めた上で、解決策を提示する」ことができる人は多くありません。そういう姿勢を見せることで、確実に内定に近付くと思います。

ですが、圧迫面接になんの価値もないことに早く皆さんが気付けばいいと思っています。ニコニコの穏やかな面接だけの世の中になりますように……。

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