採用基準を知って内定をたぐり寄せる!企業の面接官はどこを見て合否を決める?

採用基準

私のような企業人事が、常日頃から悩んでいることがあります。

それは、企業と学生とのギャップです。

世代的なものもあるでしょうし、社会を経験しているか否かというところも影響しているかもしれません。とにかく、企業と学生との間には相当深い溝ができていると思っています。

その中でも企業側の考える「採用する基準」と、学生側の考える「採用される基準」というのはかなり大きなギャップではないでしょうか。

これは学生の方も気になるところですよね。

企業は学生のどんなところを見ているのか、そして採用担当者の考える合格・不合格の基準はなんなのか、これさえわかってしまえば内定なんてちょちょいのちょいですもんね。

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統計から見る”惜しい”ギャップ

皆さん、就職白書って知っていますか?

新卒の就職活動についていろいろなデータが見れるんですが、これが結構役に立ちます。

毎年調査を出しているので、その傾向や流れを見ながら次年度の採用活動計画を立てるのに役立てたりしてる人もいるとかいないとか…。

そんな就職白書に「企業と学生とのギャップ」という項目があります。まさに私たちが知りたい情報じゃないですか!

その中にある「企業が採用基準で重視する項目、学生が面接等でアピールする項目」を見てみましょう。

企業が重視するのは

  1.  人柄(92.9%)
  2.  熱意(76.1%)
  3.  今後の可能性(68.8%)
  4.  性格適性検査の結果(38.9%)
  5.  基礎学力(35.8%)

次に、学生がアピールしようと思っている点は

  1.  人柄(47.3%)
  2.  アルバイト経験(39.5%)
  3.  所属クラブ・サークル(27.6%)
  4.  熱意(25.5%)
  5.  趣味・特技(24.3%)

こんな感じです。

これだけ見ると企業と学生との間には大きな大きな差があるように感じますね。人柄と熱意以外は全く異なる項目を重要視しているのがわかります。

ですが、私がこの結果を見たときに感じたことは「やっぱりぜんぜん違うんだな」ではなくて「惜しい!」でした。

同じ方向を向いている。ただ、深さが違うだけ

この統計は、回答者に対し「熱意」「人柄」のような選択肢をいくつも提示して、「重視しているものをこの中から選択して下さい(複数選択可)」という形で出しているようなものだと思います。

この項目を選択して解答することこそがギャップが大きいと感じてしまう理由ではないかと思うんですよね。

「バイト経験」は手段、「人柄」は目的

通常何かをアピールしようとした時に、人はこれまでの経験や自分の考え方・生き方を例に出して説明します。

「私はこれまでの人生で○○ということを経験してきた。だから私は△△なことができるし、その能力を使って□□なことを達成したいと考えている。」

こんな感じですよね。

つまり、自分の人柄や能力をアピールするという目的のために、バイト経験や部活、趣味などの経験を引用するわけです。

そうすると、学生が自分のアルバイト経験や部活をアピールすることと、企業が人柄や熱意を重要視することはあながちすれ違ってはいないんじゃないかと思えてきます。

だって、アルバイトや部活の経験を通して自分の人柄や熱意をアピールできれば、それは企業の知りたい情報を与えていることになりますよね?

ではなぜ、私のような企業側も学生側も双方に溝を感じてしまうんでしょうか…?

経験そのものをアピールしてもどうにもならん

それは、多くの学生が自分の経験そのものをアピールポイントであると勘違いしてしまっているからです。

本当に惜しいんですよね!(笑)

「部活で主将をやっていました。だから僕(私)は優秀なんです」

「大学2年生のときに留学しました。だから僕(私)は優秀なんです」

例えば、野球で考えてみましょう。全日本大学野球連盟に加盟している大学の数は2017年時点で381校あるそうです。

つまり、野球だけでも部活で主将をやっている学生は全国に381名もいるんですね。他の部活も合わせたらとんでもない数になることが簡単に予想できます。

さて、そんな状況の中で、果たして「主将をやっている=優秀」は成り立つんでしょうか?

留学生についても同じことが言えます。全国で見れば8万人以上の学生が留学しているという昨今、留学しているというだけでは大したアドバンテージにはなりません。

大切なのは経験そのものではなく、その経験をしたことで

  1. 自分がどんな人間だとわかったか、もしくはどうなりたいと考えたか(人柄)
  2. 今後どんなことに力を注ぎたいと考えたか(熱意)
  3. 仕事においてどう成長していきたいと考えたか(今後の可能性)

上記の点をどのように自分の中で結論付けたかなんですよね。

論点や視点がズレているわけではありません。ただ、その視点をもっと掘り下げて、もっと具体的に考えることで、企業が求めている採用の基準がクリアできるようになります。

さいごに:経験よりも深いかどうかが採用の分かれ目

就活をしているととんでもない化物に遭遇することがあると思います。

学生で起業した経験がある人、4ヶ国語話せる人、SNSを使いこなしてそこそこ有名な人などなど…。

平凡な人生を送っている私には眩しすぎて直視できないほど優秀な人達がたくさんいますが、残念ながら上記の掘り下げが十分にできている人はどうしても少ないです。

「だから結局、あなたはどうしたいの?」

この質問にバシッと応えられる人は非常に少ないものです。

以前に志望動機についての記事を書きましたが、その記事にも書いてあるとおり、企業が重視するポイントは「自分について深く深く語れるか否か」です。

就活の闇である志望動機の不要さについて考える。
就職活動をするにあたって最も時間がかかり、かつ頭を悩ませるのが志望動機ではないでしょうか。 学生の中には、この志望動機が企業の合否を左右すると考えている...

この点を見て企業はその人が優秀であるか否かを判断しているんです。少なくとも私はそうですよ(笑)

誰もが驚くような、羨むような経験は必要ありません。

自分はどんな人間で、将来どんな人間になりたくて、そのために仕事ではどんなことを目標にするのか…これまでの経験はそれを裏付けるためのただのツールにしかなりません。

まずは自分についてしっかりと掘り下げてみましょう。

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