職歴が多い場合に不利になってしまう本当の理由。自分にしかない物語を作り上げろ!

職歴多い

これまでに経験してきた企業の数が多ければ多いほど、転職活動は不利になるというイメージがありますよね。今の時代にあっていないとは思いますが、それでもいまだに「一つの企業に長く勤めることが正しい」と考えている人は多いです。本当は能力のある人が採用されるべきなんですけどもね…。

特に、歴史が長い中小企業には保守的な人事担当者や役員が多いため、たとえ能力が高くても職歴が多いとそれだけで落とされてしまいます。

そのように、職歴が多い、職を転々としてきたというだけでその人の能力に関わらず落とされてしまうことが往々にしてあります。そうすると「職歴が多い = 転職に不利」という方程式が成り立つようになってしまうんですよね。

そんな状態が続くと、大半の求職者は小手先の技術に頼るようになります。

「どうやって多い職歴を省略して書こうか…」

「短い職歴は書かなくても大丈夫だろうか…」

「2、3社をまとめて長く勤めたことにしてしまえばいい…」

どうにかして自分の職歴をキレイに見せようとします。

ですが、勘違いしてほしくないのは、職歴が多い人が選考に落ちている本当の理由はそこではないんです。肝心なところを理解していない人が多いから、小手先でごまかしたところで内定をもらうことはできないんですよね。内定が出たとしても、また短期間で退職するということになりかねないんです。

採用担当者は職歴が多い人のどこを見ているのか?どんなところが内定を出す、出さないの決め手になっているのか?今回はそのあたりを書いていきたいと思います。

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スキルの高さ、人間性の良さは決め手にはならない

「職歴 多い」で検索してみると、案外この悩みというのは多いんだなあと実感します。実際に社会に出て働いていると、私のように20代で3社も4社も経験している人に会うことはかなり少ないので特殊な人間だと思っていましたが、そうでもないとわかると安心します(笑)

そんな人たちが就職活動に成功した秘訣を見ていると、なんとなく「志望職種に活かせるスキル」「人間性で押す」といったあたりがキーワードになっているという印象でした。

スキル、人間性は単なる要因にすぎない

しかし、採用担当者の立場で言うと、そんなことはありません。

確かにスキルや人間性はひとつの要因にはなりますが、それが採用の決め手になるかと言われるとそうではありません。むしろこの2つはあって当然のものです。それがない人を採用するなんてことはまずあり得ません。

反対に、スキルや人間性を極端に押し出しすぎると

「スキルがあるのになんでこんなに職歴が多いんだろう?人間性に問題がある、もしくはそもそも集団での活動に向いていないのでは?」

「人間性には問題なさそうだけど、なんで転職したいんだろう?実際に採用したあとに豹変して周囲と対立したりするのかも…」

などなど勘ぐってしまい、採用を見送るということも大いにあります。

「成果」を生み出せるか

では、どんなところが採用の決め手になるのでしょう?

それが「成果」なんですね。

目に見えてわかる営業成績や利益というだけではありません。採用活動をするからには必ず目的があるのですが、その目的を達成できる人物であるかどうかが採用の決め手になるんです。それが、成果を出せるか否かということです。

企業によって採用の目的は異なります。同じ営業職の募集でも全く違うんです。即戦力がほしい企業や、未経験者でもいいからとにかく元気のある人財がほしい企業があります。

スタッフレベルの人財がほしいのか、それとも1、2年経ったころに管理職になれるような人財がほしいのかでも異なります。

つまり、企業が目的を持って採用活動をしている以上、その目的に沿うような人財でなければ採用されません。いくらスキルがあっても、人物面が優れていても採用されないんです。その目的は転職サイトに掲載されている記事や、エージェントから直接聞くことで把握できると思います。

就職活動も目的と理由を持って行うべし!

企業側が目的を持って採用活動を行っている以上、求職活動をしているあなたも目的を持って就職活動をする必要があります。その目的が多少なりとも合致したときに双方に利益のある転職になるんです。

どんな理由でも構いません。年収を上げるため、もっと多い休みを得るため、キャリアチェンジをするため、やりがいのため、具体的にこんな仕事をするため……明確な目的を持っている必要があります。

それがないと途中で揺らいでしまうんですね。「いつまで経っても内定がもらえない、もう次内定が出たところに就職を決めてしまおう」とか、なんとなく応募した企業から内定が出たからそこに就職を決めてしまうとか…。

人事は理屈のこねこねが大好き

目的とセットで必ず面接で聞かれるのが「理由」です。

「なぜ」転職したいと思ったのか?

「なぜ」そんな仕事をしたいと考えたのか?

「なぜ」うちの会社を志望したのか?

「なぜ」この職種・業界を選んだのか?

「なぜ」あなたのしたいことは現職では叶わないのか?

面接はこの「なぜ」のオンパレードなんですね。こういったところからその人の目的を探れるというのもありますが、実際にはもう一つ理由があります。

人事は理屈や物語が大好きなんです。これ、本当に(笑)

私もよくセミナーなんかで社外の人事や総務の人と触れ合うことがありますが、ほぼ100%理屈をこねくり回すことが好きな人たちです。無駄に話が長かったり、わざわざ横文字を使って話したり…わかりやすく「意識が高い」人がうようよいます。

そんな人事が好むのは、自分の疑問「なぜ」にしっかりと答えてくれるような人財、更に付け加えるならその答えの中に物語が入っていれば尚良しといった感じでしょうか。

「こんなことを考えながら仕事をしてきたが、それがこうこうこういう理由で、現職では叶うことが難しいと考えて、現在転職活動をしている」自分の職歴をキレイな物語で語ることができる人ほど就職は簡単に進みます。

職歴の不安を消すのは「物語」

職歴が多い人が犯しやすいミスは、ここを勘違いしてしまっているということなんですね。

人事的な目線で言えば、どれだけ職歴が多かろうと、どれだけ前職の在職期間が短かろうと、そこに明確な目的や物語のある転職理由であれば全く問題ないんです。

でも、そこをなんとかごまかしてキレイで不自然な転職理由や退職理由を話して満足している人が数多くいらっしゃいます。

明確なものが何もないからごまかそうとしているんだ!

こんな声が聞こえてきそうですね。

ですが…前にも記事で書きましたが、就職活動なんてものはあなたと企業との騙し合いなんですよね。

履歴書や面接で「話を盛るな」は別に信じなくてもいいんじゃないかという話
突然ですが、あなたは面接で嘘をついたことはありますか?自分の経歴や資格、職歴などで自分を偽ったことはあるでしょうか? おそらく大半の人は「NO」と答えるは...

自分の職歴で、一番キレイにまとまるのはどんな物語にした時なのか?それが考えついたら、あとは自分の経験に少しずつ肉付けや「盛り」を入れてそれらしくするだけです。キツくて辞めたっていいんですよ。それを隠そうとして「キャリアアップ」「キャリアチェンジ」なんてよく意味もわかっていないような言葉を使うからダメなんです。

「前職は正直、時間的な拘束が長くて体調的にも精神的にも限界で退職した。ある程度覚悟していたとはいえ、自分の認識が甘かったことを痛感した。これを機に自分が本当にやりたいことは何かを考えた結果、○○という仕事であると気付いた。その理由は…」

ネガティブな職歴を経験したからこそ今の自分の考えに至ったんだということを述べれば、それはあなたになくてはならない物語になりますよね。

隠す、ごまかすということを考えるのではなく、それも全部ひっくるめた上でどんな考えを持って就職活動をしてきたのか、そしてそれを経て、どんな考えで現在転職活動をしているのかというところをしっかりと履歴書や職務経歴書に書き、面接で話せるようにしましょう。

そうすることで通過率はぐんと上がってくると思いますよ!

おわりに

実際に私が求職者の方を面接するときも、結構この「物語」というのは重視します。

一見関係なさそうな職歴を重ねている方が、実は自分なりに考えて関連付けているところを聞くと本当に関心します。面白い経歴を持っている人ほどその背景を聞きたくなってしまいますよね。

おそらくこういった採用担当者は多いでしょうから、どんなに職歴が多くても、一見関係がなさそうでも、自分なりにしっかりと組み立てていくことで内定が近付くと思います。

ただし、もちろんこういった理屈重視ではなく、人間性が第一の企業やスキルさえあればなんでも良い企業も存在します。

そういった企業を狙っている場合には、求人や企業のHPをよく見て判断するようにしましょう。年収の中でインセンティブの割合が非常に多い企業や、「未経験歓迎」を嫌に押し出しているような企業はそこに当てはまるでしょう。

職歴が多いからといって、就職に不利になるようなことばかりではありません。自分の努力次第でいくらでも内定をもらうことはできます。隠したいところをごまかす人はいくらでもいますが、それをひっくるめてしっかりと説明できる人はそういません。

この記事を見ていただいたあなたは、是非人事も感激するような物語を語れるように、少しだけ頑張っていただければと思います。

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