新卒の会社を早期退職したって問題なし。むしろ新卒よりも重宝される…?

早期退職vs新卒

新卒で入社した社員の30%は3年以内に退職すると色々なところで言われています。私自身も新卒の会社を半年で退職していますが、その際には周囲からも言われましたし、ネットで調べても同じようなことが書いてありました。

転職においてはこの「3年」という数字が結構キモになっています。「新卒で入社したら3年は頑張らないと」とか「3年働いてやっと一人前になれる」とか言います。みんながみんな同じようなことをいうので呆れてしまいますよね。なんの根拠をもってそれを言っているのか不思議に感じます。

大抵の場合、これは新卒で就職活動する大学生との比較で語られているということがあります。

「3年は働いていないと新卒と何も変わらない」「3年未満で退職すると、経験がないとみなされてむしろ新卒の方が使えると思われる」……つまり、早期退職すると社会経験すらない新卒よりも見劣りするから就職先なんてなくなるよってことが言いたいんだと思います。

早期退職すると、社会人としての経験すらない大学生よりも下に見られてしまう…これって本当なんでしょうか?私もネットに書かれたこの説を目にしてビクビクしたことを鮮明に思い出します(笑)

ですが今になってみると、タイトルの通り、全然気にならないことだと考えています。もちろん同じ仕事を何年、何十年と続けてきた人に比べて劣ってしまうのは当然ですが、それでも学生に比べて見劣りするなんてことはあり得ません。

むしろ考え方によってはわずかでも社会人経験があることでプラスになることだってあるんです。今回はそこについて書いていきます。

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早期退職者はコストがかからない

新卒採用はコストが膨らみやすい

企業が新卒採用を行うときには、多くの場合時期が決まっています。例えば、来年の新卒採用、つまり2018年4月に入社する人財を採用するための動きは、3月から開始となります。

3月に情報解禁となり、それに合わせて説明会などを実施、早いところでは4月から5月の間には内定を出してしまうということもあります。

この情報解禁の時期などの方針を決めているのは経団連という団体で、大学生が志望するような大手・有名企業、上場企業の多くがこの経団連に加盟しています。つまり、誰もが知っている企業の多くは経団連の方針通りに新卒採用の選考を進めるということなんですね。

そうなると、中小企業が新卒採用を進める時期も自ずとその周辺になってきます。

大手企業が採用活動を本格化させる前に学生を採用することで、優秀な人財を確保しようとする企業があります。その反対に、大手企業が発掘しきれなかった人財を求めて遅めに採用活動をする企業もあります。

大手企業と中小企業…どちらにせよ、多少のズレがあるとはいえ多くの企業が一定のまとまった時期に採用活動をしているということなんですね。

そうすると困ったことがおきるわけです。普通に求人を出すだけでは学生の目に留まりにくいんですね。同業他社だっていくつもあり、大手企業も採用活動をしている中でどうやって自社に学生を呼び込むかが非常に難しいんです。

お金をかけてド派手な活動をするか、はたまたアイデアを絞り出して他社にはない独自の活動をするか…どんな採用活動をするにせよ企業はかなりのコストを注ぎ込んで新卒採用に乗り出しています

すでにある程度教育されている早期退職者

新卒採用は採用した後もコストがかかります。10月の内定式や懇親会、4月に入社した後の研修……入社までに期間が空いてしまう分その間のフォローをする必要もありますし、入社した後もビジネスマナーや言葉遣いなど基本的な研修を行ってから配属、ということが多いです。

しかし、早期退職者の場合は1社目である程度研修を終えていることがほとんどです。電話応対の仕方、名刺の渡し方をイチから教える必要がないわけです。

それに退職した時期もバラバラなので、ある時期に採用活動が集中するということも少なくて済みます。多少転職にもシーズンはありますが、それでも新卒に比べれば競争率は圧倒的に低いです。

早期退職者と新卒を比較したときに、少なくともコスト面では早期退職者は勝っているんです。これって結構な強みだと思いませんか?

早期退職者は社会の厳しさを知っている

冒頭でも書いたように、世の中には「最低でも3年説」はかなり根強い人気を誇っています。転職に関して相談すればどいつもこいつも「とりあえず3年は頑張れば?」「3年は続けないと次が厳しいよ」などなど3年のオンパレードです。

笑ってしまうような風潮だとは思っていますが、考え方によってはこの「3年説」があることで早期退職者に有利な状況になるかなーと思っています。

早期退職だからこそ意識が高い

早期退職している人はほとんどが何かに我慢できなかった人です。残業、休み、給料などなど…本当に限界だと感じて辞める人もいれば、簡単に辞めてしまった人もいるかと思います。

ですが、いざ就職活動を行おうとしたときに「このままではダメだ」と気付くはずです。

「残業が多かったんで」「休みが少なかったんで」「給料が低くて」こんな理由を当たり前のように言ったところで雇ってくれる会社なんてあるはずがないんです。

そこで改めて考えるんです。「どうやって伝えればマイナスなイメージを小さくできるのか」「次の会社で長く勤めるためにどんなことを会社に求めているのか」ここを真剣に考えるようになります。

一度退職しているからこそ、自分が仕事に対して本当に求めているものを考えられます。そしてその答えを見つけることができるようになります。

きちんと考えて就職活動している人は、この点をはっきりと伝えることができます。だからこそ企業側も考えていることがわかりますし、ギャップを感じることなく内定を出すことができます。

売り手市場になってようやく求職者と企業が平等になった

対して新卒はやはりまだ社会人経験がありませんよね。アルバイトをしていたといっても、全く違うものです。

更に近年は「売り手市場」なんて言葉が聞こえてきます。採用活動している企業が非常に多く、就職志望者を取り合っているのが現状だということですね。つまり、求職者は企業よりも優位に立っているという認識が売り手市場です。

私が学生の頃は就職氷河期なんて呼ばれていました。採用活動をする企業が少ない、活動していたとしても募集人数が少ない、ということで売り手市場とは真逆でした。

「受ける側」である学生よりも「選ぶ側」である企業が圧倒的に権力を握っていた時代、という感じでしたね。圧迫面接も当たり前のように行われていました。

売り手市場になることで、ようやく求職者と学生が平等に就職活動を進められるようになったと思います。選択肢が豊富にある分求職者は広い視野で企業を見ることができますし、その選択肢の中で自分たちを選んでもらえるように企業は努力しようとします。

「売り手市場」を都合よく解釈してはいけない

選択肢が多くあるからこそ、より自分にフィットした企業を選べるという意味では非常に恵まれている時代です。ですが、社会経験が浅い学生に多いのが、この売り手市場を「企業よりも学生の方が優位に立っている」と認識してしまっていることです。

そうすると「ダメだったら辞めればいい」「とりあえず3年やってからこの先を考えよう」と思いがちです。そのギャップを深く考えずに仕事をしていると、ちょっとした躓きで起き上がれなくなってしまったり、最悪の場合心身ともに壊れてしまって退職…なんてことになりかねません。「3年」という期間を社会のお試し期間だと考えている学生は少なからずいるんです。

社会人としての経験が浅いときに、自分がしたいことは何か、自分は何に向いているのかがわからなくて当然です。今はそこを深く考えずになんとなくで活動しても就職できますしね。ですが、そこにあぐらをかいて何も考えずに活動し、就職してしまうと後々本当に苦労します。

その苦労を知っているのが早期退職者なんですよね。

早期退職者は、学生時代に自分が内省しなかったことによるギャップが退職の原因だとわかっています。そうした人はその反省を活かそうとします。しっかりと考えて、自分を固めてから就職活動しようとするんです。

当然ですが、企業はより長く貢献してくれる人財を採用したいと考えています。すぐに辞めるとわかっている人を採用しようとはしません。その点では、なんとなくだけど面接に来た人より、早期退職したけどしっかりと自分のやりたいことを考えてきた人のほうが魅力的に見えます。考えてきた上で応募してきた人の方が活躍してくれそうなのは明白ですよね。

まとめ:「3年未満は半人前」に騙されるな

新卒採用にはコストが大きくかかる

その割にはギャップがあり退職するケースも多い

新卒採用が企業にとってもかなりのギャンブルであることは間違いありません。これまで学ぶ側だった若者を雇うわけですからね。

ですが、中堅どころの人財を多く抱えることもかなりの負担になります。それなりの給与を支払わないといけないので、それはそれでコストがかかってしまうんです。

そんな悩ましいところに燦然と輝く早期退職者…実は思っている以上にニーズはあるんですよ。

ですが、だからといって100%就職できるわけではありません。記事にも書きましたが、どれだけしっかりと内省できているかが重要なポイントになります。おそらく面接に進んだ場合もそこを重点的に聞かれることになると思います。

コスト的にもそこまで大きくなく、社会の厳しさを多少なりとも知っている…それなのになぜ早期退職はそんなにダメだと言われているのか?…それは採用する企業が「またすぐに辞めてしまうんじゃないか、我慢できない人なんじゃないか」と考えてしまうからなんですね。

企業側のこの不安を取り除くことができたなら、早期退職なんて全くなんの足枷にもなりません!逆に、ここをしっかり説明できない人は就職が遠のいてしまいます…。

「3年は働かないと使い物にならない」は嘘っぱちです。人財をボロ雑巾のように使いまわしたいアホが言っている戯言に過ぎません。ただし、それは早期退職したことを反省し、次に活かそうと戦略を練った人だけが当てはまります。

今の会社が本当に我慢できない、辛い、精神が限界という人はこれ以上無理する必要は何もありません。「自分の今後をしっかりと考える!」と誓って退職することを視野に入れてもいいと思います。

反対にこれから就職活動を始める学生の方はこういった人たちに負けないよう、自分なりにやりたいことをしっかりと固めて臨みましょう!

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